日本におけるマーケットアクセス
日本ではPMDAでの承認を受けた、ほぼすべての医薬品・医療機器が半自動的に保険償還を受けてきました。しかし、近年医療費の増加と高額な革新的な医薬品、医療機器の出現によって、保険収載の際に選別される可能性が出てきました。また医薬品・医療機器の保険価格は、基本的には上市の際に最も高く、その後年々値下げされていきます。そのため、上市時の価格を高く設定することが重要となります。
最適な薬価や保険償還の環境を準備できなければ、開発にかけてきた努力が生かされません。最高の状態での市場参入を可能にするため、様々な意思決定者と協力して保険償還など市場の環境を整えていくこと(マーケットアクセス)が必要です。
サービス
我々は、すべての製品がローンチ計画の一環としてマーケットアクセスの準備をすることが望ましいと考えています。一般的なマーケットアクセスリサーチには、意思決定者マッピング、保険償還環境のリサーチなどがあり、考えうるアクセスルートやビジネスへのインパクトなどを明らかにします。国や疾患エリアによって意思決定者やアクセスルートや障害は異なるので、市場や製品ごとにマーケットアクセス計画を立てる必要があります。
日本は医薬品・医療機器において、世界で2番目に大きな市場として注目されます。しかし近年、医療費の高騰などを背景に、急速にマーケットアクセス環境が変化しています。KOL医師や医学的見地からの知見のみでなく、多様な医療者、患者、家族、保険組合や国などの支払い機関など、様々な意思決定者の意見や意向がますます重要視されるでしょう。最新の医療政策の動向はデスクリサーチだけではつかみきれないため、専門家のインタビューを合わせて行うことを推奨しています。
最終的にお渡しするリサーチの結果を含めたご提案は、予算やタイムラインに沿った現実的なものをご提供できるよう心がけています。状況に合わせて選んでいただけるよう、幾つかのご提案をお渡しいたします。
プロジェクト例
1: マーケットアクセスリサーチ
期間: 約2ヶ月
リサーチ手法: デスクリサーチ、インタビュー
提出物: スライド (TBD)
意思決定者マッピングと重要項目リスト
価格と保険償還環境
政策アップデート
マーケットアクセス戦略の提案
リサーチ結果と提案の社内プレゼンテーション
医療経済分析のページやチームのページも是非ご参照ください。プロジェクトのニーズがある場合などお問い合わせは、お問い合わせのページからご連絡ください。